1、法改正・白書の勉強の仕方
法改正/白書はどのように勉強したらいいでしょうか?
改正点はいろんな分野にわたっています。労基法から、健康保険法、さらには育児・介護休業法まで多岐にわたります。法改正部分はよく出題されます。改正した内容そのまま出題されますので、知ってるか知らないだけです。
又、白書は厚生労働白書、と労働経済白書、がありますが、原本を読んでも時間の無駄でしょう。
このような、大切だけれど、掴みどころのない分野をどう勉強したらいいでしょうか?
これらを学習する方法はまとめ本を読むしかないのですが、次のような方法があります。、
1、時間のある人:参考書を読む→2011年版 うかるぞ社労士SRゼミ 改正法・白書講座
なかなか、大変だと思います。
2、時間もお金もある人:予備校の法改正・白書の特別講座を受ける。例→クレアール社労士講座
社労士受験業界で話題の「非常識合格法」で効率的に合格が目指せます。→ここから直前講座を申し込む
3、時間とお金を使いたくなく効率良く学習したい人:このページの「法改正・白書」版の問題集を使う。
上記、いずれでもいいのですが、時間とお金のない方は3、の問題集がいいでしょう。
兵庫県で社会保険事務所を開業している廣瀬と申します。 →ヒロセ社会保険労務士事務所
社労士独学用問題集 法改正・白書版を作成しました。内容を紹介します。
掴みどころのない3つの分野のポイントを70問にまとめました。独学者でも分かりやすいよう、問題集ですが、読んでもポイントがわかるように工夫しました。
1.法改正 15問
2.労働経済の動向(平成21〜22年) 25問
3.平成22年版労働経済白書の動向及び 労働経済白書の動向 30問 の合計70問です。
1、この論点は押さえておきましょうという質問です。
問題を読んで、こんな点を覚えたらいいのか、と理解してください。
時間の関係で、法改正・白書が学習遅れている方は問題/解答を読むと、かなりインプットできると思います。
2、法改正・白書に不安のある方は、重要ポイント確認のためによんでいただけたらと思います。法改正・白書で平均点は稼げるでしょう。
2、社労士独学用問題集の特徴
この社労士独学用問題集の特徴は、対話式、口述式で、解答は○、×式ではないということです。
○×式の問題集の効果には疑問を持っています。解いてもあまり記憶に残らないのではないかと。
文章、言葉で解答すると、脳が刺激されて、理解、記憶が深まります。
こんな感じです。白書の第1問は
問1, 若年離職率について、2006年3月に卒業した者の状況をみると、就職後3年以内に離職した割合は、高卒、大学卒でそれぞれ何%程度か?
解答は,「2006年3月に卒業した者の状況をみると、就職後3年以内に離職した割合は、高卒、で約44%、大学卒で34%と高い割合になっている。」
ということで、この問題を数回解いておけば、若年者の離職率は大体 30〜40%、高校卒のほうが高い、と頭に残ります。
この記憶があれば ○×問題はどのように出題されても大丈夫です。
問、最近の大学卒の入社3年以内の離職率は、約16%である。−−−−−−>×
問、最近の大学卒の入社3年以内の離職率は、約34%である。−−−−−−>○
と解答できますね。
これに対して、
問、最近の大学卒の入社3年以内の離職率は、約16%である。−−−−−−>×
この問題を繰り返しても、離職率、16%ではないけど・・・とは覚えているのですが、
問3、最近の大学卒の入社3年以内の離職率は、約34%である。−−−−−−>???
となります。
労働経済の問題では
問3、労働力人口とはなんですか?
解答は、
問3、就業者と完全失業者の合計です。
数回、解いておけば頭に入るはずです。
3、社労士独学用問題集の効果的な使い方
1、最初は解答を含め読んでください。そのときに解答を覚えるようにしてください。
2、次に、できれば家族や友人に問題を読んでもらい、「声をだして」答えれば、数回で頭に刷り込まれるでしょう。一人でも問題を読んで、「声を出して」、解答すればいいです。
3、2を数回繰り返してください。
こんな感じで使います。
まず問題を読みます。例として法改正から3問挙げます。
問1 雇用保険の遡及適用期間が改善され、2年前以上の適用が可能となった。この遡及適用の場合の要件は?
問2 育児休業給付金が1年2か月にわたり受給できる場合が追加された。この場合の要件は?
問3 創設された特例納付保険料とは何か?
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よくわからない場合はまず解答を読んでください。
問1 事業主が資格取得の届出を適切に行わなかったために、雇用保険に未加入とされていた労働者について、給与明細等の書類により雇用保険の保険料を給与から天引きされていたことが判明していた者については、2年を超えて、その天引きされていたことが判明した日のうち最も古い日まで遡って雇用保険の適用が可能とされた。
問2 同一の子について配偶者が休業をする場合の特例の創設
次の要件に該当すれば、子が1歳2ヶ月に満たない間の休業について、育児給付金を支給することとされた。
「被保険者の養育する子について、当該被保険者の配偶者が、当該子の1歳に達する日以前のいずれかの日において当該子を養育するための休業をしていること。」
ただし、次のいずれかの場合を除く。
・被保険者の休業開始予定日が、当該休業に係る子の1歳に達する日の翌日以後である場合。
・被保険者の休業開始予定日が、当該被保険者の配偶者がしている育児休業をする期間の初日前である場合。
問3 雇用保険に未加入とされた者に対して、2年を超える遡及適用が行われた場合であって、事業主が保険関係成立届を提出していなかったときは、当該事業主は、徴収権が時効消滅した分の一般保険料(雇用保険に係る保険料に限る)を納付することができる。この場合に納付する保険料を「特例納付保険料」と言う。
解答を読んで、理解したらもう一度問題を読みます。
問1 雇用保険の遡及適用期間が改善され、2年前以上の適用が可能となった。この遡及適用の場合の要件は?
問2 育児休業給付金が1年2か月にわたり受給できる場合が追加された。この場合の要件は?
問3 創設された特例納付保険料とは何か?
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今度は解答が少しわかると思います。
これで法改正の一部が頭に入りましたね。
合計70問です。この70問を数回繰り返してください。法改正・白書で平均点はとれるでしょう。
法改正・白書に不安のある方、時間の関係で学習できていない方は、確認のためによんでいただけたらと思います。
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